工場・企業の防災訓練に応急手当の実技を|滋賀県の眞心ライド

災害時、職場でけが人が出たとき、身近にあるものを使って何ができるでしょうか。

滋賀県彦根市を拠点とする眞心ライドでは、企業の防災研修について、身近な物品を活用した応急手当講習のご相談をいただきました。

今回は、そのご相談をもとに検討した、工場・企業向けの体験型講習プランをご紹介します。
※実施報告ではなく、講習プランの一例です。

工場・企業の防災訓練に「けが人への対応」を

企業の防災訓練では、避難経路や消火器の使い方に加え、けがをした従業員への対応も考えておく必要があります。

例えば、地震が発生した場合には、次のような状況が想定されます。

・棚や備品が倒れ、腕や足を負傷する
・割れたガラスなどで出血する
・避難途中で転倒し、歩けなくなる
・通路がふさがり、予定していた経路が使えなくなる

工場では設備や資材の配置、事務所では書庫や机の配置などによって、想定する危険や対応が変わります。

「けが人が出たら誰が対応するか」「救急用品はどこにあるか」「歩けない人をどう支援するか」まで確認することで、職場の状況に合った訓練を考えられます。

救急用品が手元にないとき、何を使えるか

災害時には、救急用品をすぐに取り出せないことや、救援を待つ時間が長くなることも考えられます。

そこで講習では、タオル、衣類、ポリ袋、段ボール、雑誌、毛布など、身近な物品の活用を取り上げます。

大切なのは、使い方を聞くだけでなく、実際に試してみることです。

「この袋の大きさで使えるだろうか」
「この段ボールでは支えにくい」
「毛布を使って動かすには、何人必要だろう」

実物を使うことで、使いやすさや限界、足りない物品が見えてきます。その気づきを、職場の備蓄や配置の見直しにつなげることも講習の目的です。

「止血・被覆」「固定」「搬送」の3ブースで体験

講習プランでは、受講者を少人数のグループに分け、3つのブースを順番に体験する形式を想定しています。

① 止血・被覆:出血への対応と傷の保護

タオルなどを活用した止血と、傷を覆って保護する方法を学びます。

手袋が手元にない場合にポリ袋などで血液への接触を避ける工夫や、傷に当てる物品の清潔さにも目を向けます。

ペアで役割を交代しながら、手当をする側・受ける側の両方を体験します。

② 固定:けがをした腕を身近なもので支える

転倒や落下物による腕のけがを想定し、段ボールや雑誌などを活用した固定を体験します。

三角巾に加え、衣類や持ち手付きの袋などを使って腕を支える方法も取り上げます。

形を作るだけでなく、安定しているか、痛みや負担につながっていないかを確認しながら取り組みます。

③ 搬送:安全な場所への移動を考える

歩行の介助や、毛布などを活用した搬送方法を取り上げます。

運ぶ動作だけでなく、移動が必要かどうか、通路が安全か、何人でどのように声を掛け合うかも確認します。

会場の広さや参加者の身体的負担に応じて、実演・体験の範囲を調整します。

実技は1グループ10名程度を目安に

眞心ライドでは、受講者が手を動かし、指導担当者が様子を確認できるよう、今回のプランでは1グループ10名程度を目安としています。

例えば、30名であれば10名ずつの3グループに分かれ、各ブースを回る構成です。

人数が多い場合は、開催回数を分ける方法や、講義・実演を中心にする方法もあります。受講人数だけでなく、「何を体験し、どこまで身につけたいか」に合わせて計画します。

応急手当の実技から、職場の実動訓練へ

応急手当を個別に練習した後は、職場での動きと組み合わせることもできます。

例えば、「地震後、腕から出血している人と、歩けない人がいる」という場面を設定します。

周囲の安全を確認し、応援を呼び、必要な物品を集め、手当や移動の支援につなげる。その流れを実際に動いて確認するのが実動訓練です。

その中で、次のような課題が見つかるかもしれません。

・救急用品の保管場所を知っている人が少ない
・連絡先や役割分担が分かりにくい
・備蓄している物品を実際には使ったことがない
・搬送に必要な人数や通路の幅を考えていなかった

訓練で見つけた課題を、マニュアルや備蓄の改善につなげることが大切です。

なお、60分の講習で実技と一連の実動訓練をすべて十分に行うことは難しいため、目的に応じて内容を絞ったり、別の時間を設けたりして構成します。

滋賀県の工場・企業向け防災研修をご相談ください

眞心ライドでは、工場・企業の防災担当者様、総務・安全衛生担当者様から、応急手当講習や防災研修のご相談を承ります。

「毎年の防災訓練に、けが人への対応を取り入れたい」
「職場にあるものを使って実技を行いたい」
「避難訓練と応急手当を組み合わせたい」

こうしたご希望に合わせ、受講人数、職場環境、会場、時間、ご予算を伺い、講習内容と実施体制をご提案します。

滋賀県内を中心に、県外への出張についてもご相談ください。

災害時に、手元にあるものを見て「何が使えるか」を判断し、周囲と協力して行動するために。
実際に試し、気づきを持ち帰る防災研修を、一緒に考えます。

企業向け応急手当講習・防災研修のご相談はこちら