イベントにカームダウンスペースを設置しました|車いすでも利用できる静かな休憩・静養スペース
イベント会場には、多くの人が集まり、音楽やアナウンス、話し声、強い光、人混みなど、さまざまな刺激があります。
多くの方にとっては楽しい空間でも、音や光、人混みなどの刺激を強く感じる方にとっては、不安や疲労につながることがあります。
そこで今回、眞心ライドではイベント会場に「カームダウンスペース」を設置しました。
一時的に人混みから離れ、静かな環境で休憩・静養できる場所として用意したものです。

カームダウンスペースとは?
カームダウンスペースとは、音や光、人混みなどの刺激を減らし、落ち着いて休むための空間です。
イベント会場や公共施設、スポーツ施設などでは、発達障害や感覚過敏のある方をはじめ、刺激の多い環境で不安や疲労を感じた方が、一時的に落ち着ける場所として設けられることがあります。
大切なのは、誰かを隔離するための場所ではなく、必要な方が安心して休める環境を用意することです。
今回のイベントでも、
「少し人混みから離れたい」
「音や刺激を減らして休みたい」
といったときに利用できる場所として設置しました。

テント・ローチェア・イヤーマフを準備しました
今回設置したカームダウンスペースには、
- 外部からの視線や刺激を減らせるポップアップテント
- ゆったり座れるローチェア
- 音の刺激を軽減するイヤーマフ
- 必要に応じて使用できるLEDライト
を準備しています。
イベント会場のような屋外環境でも、一時的に周囲から距離をとり、落ち着いて過ごせる空間をつくることを意識しました。

入口には「カームダウンスペース」であることが分かる案内を掲示し、
「静かな空間」
「イヤーマフが利用できます」
「ゆったり座れるローチェア」
など、初めて見る方にも用途が伝わるようにしています。

車いすの方もそのまま利用できます
今回設置したカームダウンスペースは、入口を大きく開けることができ、車いすを利用されている方もそのまま入れる広さを確保しています。
静かに休める場所を設けても、入口が狭かったり段差があったりすれば、必要な方が利用しにくくなってしまいます。
そのため、設置時には、
- 入口の広さ
- 段差の有無
- 車いすで進入できるか
- テント内部のスペース
- 付き添いの方も一緒に利用できるか
といった点にも配慮しました。
ローチェアを移動することで、車いすのまま内部で休んでいただくこともできます。

滋賀県の「合理的配慮の提供に係る助成金」を活用して整備しました
今回のカームダウンスペースに使用している資機材は、滋賀県「合理的配慮の提供に係る助成金」を活用して整備しました。
滋賀県では、「滋賀県障害者差別のない共生社会づくり条例」に基づき、障害のある方への合理的配慮を提供しやすくするため、事業者等が行う物品購入や工事、研修などに必要な費用の一部を助成しています。令和8年度の物品購入費は、助成上限額5万円、助成率2分の1以内とされています。
眞心ライドでは、この助成制度を活用し、
- ポップアップテント
- ローチェア
- イヤーマフ
- LEDライト
を整備しました。
購入して保管するだけではなく、実際のイベントで活用し、必要な方が利用できる環境として提供することを大切にしています。
合理的配慮は「特別扱い」ではありません
合理的配慮とは、障害のある方が社会生活の中で感じる障壁について、本人の希望や状況に応じて必要な調整や工夫を行うことです。
イベントでは、
「人が多すぎて疲れてしまう」
「大きな音がつらい」
「少し静かな場所で休みたい」
と感じる方もいます。
そうした方がイベントそのものへの参加をあきらめるのではなく、途中で休める場所を用意しておくことも、参加しやすい環境づくりの一つです。
カームダウンスペースは、特定の方だけを特別扱いするための場所ではありません。
必要になった方が、必要なときに利用できる選択肢を増やすためのスペースだと考えています。
イベント救護は「けがや急病への対応」だけではありません
眞心ライドでは、イベント救護を、けが人や急病人が発生したときだけ対応するものとは考えていません。
安全なイベント運営には、
- 救護所の設置・運営
- 看護師・救急救命士等の配置
- AEDや救護資機材の準備
- 傷病者の搬送体制
- 熱中症対策
- 救護マニュアルの作成
- カームダウンスペースの設置
など、さまざまな視点が必要です。
今回のカームダウンスペースも、滋賀県の助成制度を活用して整備した資機材を実際のイベントで運用し、さまざまな方が安心して参加しやすい会場環境をつくる取り組みの一つです。
「体調が悪くなる前」に休める場所を
救護所は、けがや急病が発生した際に対応する重要な場所です。
一方で、カームダウンスペースは、音や光、人混みなどによる不安や疲労を感じたときに、一時的に刺激から離れて休む場所として利用できます。
人混みから少し離れる。
音の刺激を減らす。
ゆっくり座る。
必要であればイヤーマフを使う。
付き添いの方と一緒に休む。
こうした選択肢があることで、イベントへの参加のしやすさが変わる方もいます。
「困ってから対応する」だけでなく、「困ったときに利用できる場所を最初から準備しておく」ことも大切です。
イベントでのカームダウンスペース設置もご相談ください
眞心ライドでは、イベント救護運営の一環として、会場の規模や環境に応じたカームダウンスペースの設置にも取り組んでいます。
「イベントに静かに休める場所を設けたい」
「音や人混みが苦手な方にも参加しやすい環境にしたい」
「救護所とは別に休憩・静養できるスペースを準備したい」
「車いすでも利用できるカームダウンスペースを設けたい」
といった場合もご相談ください。
イベントの内容や会場環境、想定される来場者などを確認しながら、必要な救護体制や環境づくりを一緒に考えます。
誰もが参加しやすいイベントへ
イベントには、さまざまな方が参加します。
にぎやかな場所を楽しめる方もいれば、音や光、人混みに疲れやすい方もいます。
だからこそ、必要になったときに少し離れて休める場所を用意しておく。
そんな環境づくりが、誰もが参加しやすいイベントにつながると考えています。
眞心ライドでは、これからもイベント救護だけでなく、参加される方が安心して過ごせる会場づくりにも取り組んでまいります。