滋賀県のDMAT訓練に参加|災害時の医療搬送と民間救急の役割
2026年10月17日、滋賀県で実施された「令和8年度近畿地方DMATブロック訓練」に、滋賀県彦根市を拠点とする民間救急・医療ケア搬送事業者「眞心ライド」が参加しました。
今回の訓練では、滋賀県との災害時人員輸送協定に基づく協定事業者として、災害時の搬送調整や車両を使用した実働訓練に参加しました。
大規模災害が発生した際、医療機関やDMATによる医療活動を支えるためには、患者さんを安全に移動させるための搬送体制が欠かせません。
今回は、訓練の様子とともに、災害時に民間救急・医療ケア搬送事業者が果たす役割についてご紹介します。

令和8年度近畿地方DMATブロック訓練について
今回の訓練は、琵琶湖西岸断層帯を震源とするマグニチュード7.8、最大震度7の大規模地震が発生したことを想定して実施されました。
大規模災害では、医療機関自体が被災する可能性があるほか、道路の損壊や交通規制などによって、通常の患者搬送が困難になることも想定されます。
そのような状況において、関係機関が情報を共有し、限られた医療資源や搬送手段を適切に活用することが重要になります。
眞心ライドも、災害時の医療搬送を担う民間事業者として訓練に参加しました。
滋賀県との災害時人員輸送協定に基づく参加
眞心ライドは、2026年2月13日、滋賀県と「災害等の緊急時における人員輸送に関する協定」を締結しました。
この協定は、災害等の緊急時において、傷病者の病院搬送や医療的ケアを必要とする被災者の移送などに協力するためのものです。
眞心ライドでは、日頃から看護師や救急救命士の専門性を生かし、酸素投与や吸引などの医療的ケアを必要とする方、ストレッチャーでの移動が必要な方などの搬送に対応しています。
こうした日常業務で培った知識と経験を、災害時の搬送支援にも生かしていくことが重要だと考えています。
今回のDMATブロック訓練は、協定締結後の実践的な取り組みとして、災害時の連携体制を確認する機会となりました。
災害時の搬送調整訓練に参加
今回の訓練では、災害時の搬送調整に関する活動を行いました。
大規模災害では、患者さんを搬送する車両があっても、道路が通行できなければ目的地に到達することはできません。
また、各搬送事業者がどのような車両を保有し、何名の搬送に対応できるのかを把握することも必要です。
訓練では、道路の被害状況や通行可能な経路、協定事業者の搬送可能人数、車両の運用状況などの情報を整理しました。
こうした情報を共有することは、限られた搬送資源を有効に活用し、必要な患者搬送につなげるうえで重要です。
災害時の医療搬送では、実際に患者さんを運ぶだけでなく、その搬送を実現するための情報収集と調整も大切な役割です。
今回の訓練を通じて、関係機関との情報共有や搬送調整の重要性を改めて認識しました。
車両を使用した実働訓練にも参加
搬送調整に加え、実際の車両を使用した実働訓練にも参加しました。
災害時には、通常の医療ケア搬送とは異なる環境での活動が想定されます。
道路状況や搬送先の受入体制など、さまざまな情報を踏まえながら、安全な搬送につなげる必要があります。
実働訓練は、机上での情報整理だけでは確認できない課題を把握し、災害時の対応力を高めるための重要な機会です。
眞心ライドでは、日頃からストレッチャーや車いすを使用した搬送、医療機器を必要とする方の移動支援などに取り組んでいます。
平時の搬送経験を基礎としながら、災害時にも適切に対応できるよう、継続的な訓練と備えを進めていきます。

災害時に民間救急・医療ケア搬送事業者が果たす役割
大規模災害では、消防機関や医療機関、DMATなどが連携し、傷病者への対応を行います。
その中で、民間救急や医療ケア搬送事業者も、それぞれの車両や人員、専門性に応じて搬送活動を支援する役割が期待されます。
特に、医療的ケアが必要な方や、自力での移動が困難な方の搬送では、利用者の状態に応じた車両・資機材・スタッフの確保が重要です。
また、搬送を安全かつ円滑に実施するためには、行政や医療機関との情報共有、搬送先との調整など、関係機関との連携が欠かせません。
民間搬送事業者が平時から災害医療の仕組みを理解し、訓練に参加することは、地域全体の災害対応力の向上にもつながると考えています。
平時の医療ケア搬送から災害時の搬送支援へ
眞心ライドは、滋賀県彦根市を拠点に、医療ケア搬送、終末期の外出支援、旅行同行支援、イベント救護などに取り組んでいます。
代表は救急救命士・看護師の資格を有し、医療的ケアを必要とする方の移動を支援しています。
また、彦根市消防本部の患者等搬送事業者として認定を受け、日頃から安全な搬送に努めています。
今回のDMATブロック訓練への参加を通じて、災害時の搬送体制における民間事業者の役割を改めて考える機会となりました。
平時の医療ケア搬送で培った経験を、災害時にも生かす。
眞心ライドは、今後も行政・医療機関・関係機関との連携を大切にしながら、地域の医療と安全を支える事業者として、災害への備えを重ねてまいります。
訓練に携わられた関係機関の皆様、ありがとうございました。