福祉施設で役立つ急変時対応と応急手当|心肺蘇生・AED・窒息・止血を実践形式で講習
「まるくす実践研究会」にて、「第11回 福祉現場で役立つ急変時対応と応急手当 ~すぐに使える実践技術~」をテーマに講習を実施しました。
福祉施設や介護施設では、利用者の急な体調変化や転倒、窒息、出血など、突然の事故や急変に対応しなければならない場面があります。
そのような時に重要なのは、救急隊が到着するまでの間に、現場の職員が「何を確認し、何を判断し、何をするのか」です。
今回の講習では、知識を聞くだけではなく、実際に身体を動かしながら、現場で使える応急手当を中心に学んでいただきました。

福祉現場で求められる「最初の対応」
利用者の急変や事故が発生した際、最初に対応するのは、その場にいる職員であることがほとんどです。
救急車を要請しても、救急隊が到着するまでには時間があります。
その間に、
- 傷病者の状態を確認する
- 周囲の職員へ応援を依頼する
- AEDや救急用品を準備する
- 必要に応じて119番通報する
- 救急隊が到着するまで応急手当を継続する
といった対応が必要になります。
大切なのは、すべてを一人で行うことではありません。
「誰が傷病者を見るのか」「誰が119番通報するのか」「誰がAEDを持ってくるのか」など、役割を分担して対応することが重要です。
今回実施した講習内容
今回の講習では、福祉現場で起こり得る急変や事故を想定し、主に次の内容を実施しました。
- 心肺蘇生法
- AEDの使用方法
- 窒息時の対応
- 出血時の止血方法
- 骨折が疑われる場合の固定方法
それぞれについて説明するだけでなく、実際に参加者の皆様に体験していただきました。
心肺蘇生とAEDは「一連の流れ」で練習
心肺蘇生では、胸骨圧迫の方法やAEDの操作だけを練習するのではありません。
実際の現場を想定して、
「倒れている人を発見したら、まず何をするのか」
「周囲の職員に何を依頼するのか」
「119番通報後、救急隊が到着するまでどう対応するのか」
といった、一連の流れを確認しました。
いざという時には、胸骨圧迫の方法を知っていても、最初の行動に迷ってしまうことがあります。
だからこそ、実際の職場をイメージしながら繰り返し練習しておくことが大切です。
福祉施設で注意したい窒息への対応
福祉施設や介護施設では、食事中の窒息が発生する可能性があります。
今回の講習では、窒息が疑われる場合にどのように状態を確認し、どのように対応するのかを実技で確認しました。
窒息は短時間で状態が悪化する可能性があるため、日頃から対応方法を確認しておくことが重要です。
出血時の止血方法
転倒や事故などによって出血した場合には、まず出血している場所を確認し、適切に止血する必要があります。
講習では、実際に資材を使用しながら、現場でどのように止血を行うのかを体験していただきました。
「知っている」だけではなく、実際に手を動かして経験することで、緊急時にも行動しやすくなります。
身近なものを使った固定方法
骨折が疑われる場合には、無理に動かさず、状況に応じて患部を固定することがあります。
今回の講習では、専用の固定具だけでなく、身近にあるものを活用した固定方法についても体験していただきました。
災害時や施設内で専用資器材がすぐに用意できない場合も想定し、「その場にあるものをどう活用するか」という視点も大切にしています。

「知っている」を「できる」に変える
応急手当は、資料を読んだり説明を聞いたりするだけでは、実際の急変時に行動することが難しい場合があります。
実際にAEDを触る。
胸骨圧迫をする。
窒息への対応をやってみる。
止血をする。
身近なものを使って固定してみる。
こうした経験を積み重ねることで、初めて「できる」につながります。
知識を「知っている」で終わらせず、今日の体験を、いざという時の「できる」へ。
今回の講習でも、実技を中心に、参加者の皆様に実際の対応を経験していただきました。
福祉施設・介護施設に合わせた救命講習を実施しています
眞心ライドでは、福祉施設・介護施設・企業・団体などを対象に、救命講習・応急手当講習を実施しています。
講習内容は一律ではなく、参加される方や施設の特徴、想定される事故や急変に合わせて組み立てます。
例えば、
- 高齢者施設での窒息対応を重点的に練習したい
- AEDを設置しているが、職員が使用方法に不安を感じている
- 夜間など少人数での急変対応を確認したい
- 施設内で事故が起きた際の役割分担を整理したい
- 心肺蘇生だけでなく、止血や骨折への対応も学びたい
といったご要望にも対応しています。
実際の現場を想定した実技を取り入れながら、「施設で本当に使える救命講習」を大切にしています。
急変時に動けるために、平時からの訓練を
福祉現場では、いつ急変や事故が発生するか分かりません。
だからこそ、何かが起きてから対応方法を確認するのではなく、平時から職員同士で役割を確認し、繰り返し練習しておくことが重要です。
一度講習を受けるだけで終わるのではなく、定期的に訓練し、実際の施設環境に合わせて対応方法を見直すことが、いざという時の迅速な行動につながります。
眞心ライドでは、これからも福祉・介護の現場で働く皆様が、急変時に少しでも落ち着いて行動できるよう、実践を重視した救命講習・応急手当講習を実施してまいります。