アイススラリーとは?熱中症予防に期待される理由を看護師・救急救命士が解説
暑い季節になると、「アイススラリー」という言葉を耳にする機会が増えました。
スポーツ選手や屋外で働く方を中心に活用され、熱中症対策として注目されています。
では、アイススラリーとはどのようなもので、なぜ熱中症予防に役立つのでしょうか。
今回は、アイススラリーの特徴や期待される効果について解説します。
アイススラリーとは
アイススラリーとは、微細な氷の粒子と液体が混ざったシャーベット状の飲料です。
通常の冷たい飲み物とは異なり、細かな氷を含んでいるため、飲みやすく、体内から効率よく冷却できることが特徴です。
近年では、スポーツ現場や暑熱環境で働く方の熱中症対策として活用されています。
なぜ熱中症予防に効果が期待されるの?
私たちの身体は、暑い環境や運動によって深部体温(体の中心の温度)が上昇します。
アイススラリーを摂取すると、細かな氷が体内で溶ける際に熱を吸収するため、深部体温の上昇を抑える効果が期待されています。
そのため、運動前や運動中の暑熱対策として注目されています。
どのような場面で活用されている?
アイススラリーは、次のような場面で利用されています。
- マラソン
- サッカー
- ラグビー
- 野球
- 屋外イベント
- 建設現場
- 農作業
- 工場などの高温環境
暑さによる体温上昇が予想される場面で活用されています。
飲むタイミング
研究では、運動前(プレクーリング)や運動中に摂取することで、深部体温の上昇を抑える効果が期待されています。
一方で、熱中症を発症して意識障害がある方や、自力で飲み込めない方には使用できません。
注意点
アイススラリーは、熱中症を予防するための方法です。
熱中症が疑われる場合は、アイススラリーだけに頼るのではなく、
- 涼しい場所へ移動する
- Active Cooling(積極的冷却)を開始する
- 必要に応じて119番通報する
など、適切な応急処置が必要です。
また、胃腸の弱い方や冷たい飲み物で体調を崩しやすい方は、無理に摂取しないようにしましょう。
市販されているアイススラリー製品
近年では、コンビニやドラッグストア、スポーツ用品店などで購入できるアイススラリー製品も増えています。
代表的な製品には、次のようなものがあります。
- ポカリスエット アイススラリー(大塚製薬)
- リポビタン アイススラリー Sports(大正製薬)
- アクティブサプライ アイススラリー(五洲薬品)
製品によって、糖質や電解質の配合、味、内容量などが異なります。活動内容や好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
※本記事で紹介している製品は一例であり、特定の商品を推奨するものではありません。
まとめ
アイススラリーは、微細な氷を含むシャーベット状の飲料で、体内から効率よく身体を冷やすことができるため、熱中症予防として注目されています。
特に、スポーツや屋外作業など暑熱環境で活動する方にとって、有効な暑さ対策の一つと考えられています。
ただし、熱中症が疑われる場合の応急処置とは目的が異なります。
熱中症を予防するための対策として活用し、万が一体調不良が生じた場合は、適切な応急処置を行うことが大切です。